1.天職創り

[書評]「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!~ゴールを持て!~

この本を読んだきっかけ

最近、仕事に身が入らず、集中力がないと気づいていたのですが、なぜだろう?と考えていたら、雑念が多い自分に気づきました。仕事をしている最中でも、目の前の仕事と関係のないことが頭をよぎり、思考が停止しているんですね。どういったことが頭をよぎるのかというと例えば「職場でミスして、酷いことを言われた」こととか「会社での自分の立ち位置が惨め」だとかそんなことを考えているんですね。それに気をとられていると、仕事をミスし、さらに職場で酷いことを言われ、さらに会社での立ち位置も悪くなっていく。。。まさに負のスパイラル。。。
その時、この本を見かけました。前述の「職場でミスして酷いことを言われた」こととか「会社での自分の立ち位置が惨め」ということをこの本では「頭のゴミ」と呼んでいます。それを消す方法をこの本では解説しています。

頭のゴミを消すには2つのことを実践すればいい

本の冒頭を読めばすぐわかりますが、頭のゴミを消すには以下、2つのことを実践すれば消せると主張しています。

1、ゴールを持つこと。
2、ゴールと関係のない感情は娯楽だと思うこと。

はい!たったこれだけです。

ここで言うゴールとは会社から命じられた目標ではなく、自分が心から望んでいることです。確かに心から望んでいるゴールが頭にあればそれ以外のことって、あんまり意味がないですよね。例えば、職場でミスして酷いことを言われたとしても、そもそもの職場にずっと居続けることが自分の心から望んでいるゴールか?と言われれば、そんなことないわけです。だから「職場でミスして、気にしている感情」というのはまさにゴミの感情なのです。更にいうと、そもそも恐怖・不安などの「負の感情」というものは、身の危険が迫ったときに必要な感情なので、職場でのミスによる負の感情というものは何も命を取られるわけではないので、気にする必要はないわけです。なので、辛い悲しい映画を鑑賞してるかのように、娯楽にしてしまえばいいと主張しています。

ゴールの設定の仕方~本音を出せ!~

じゃあ、どうやってゴールを設定すればいいのか?といいうと、一番重要なのは実現したいことを「本音を出すこと」だそうです。著者曰く、ほとんどの人は「本音がにフタをしてしまっている」そうです。例えば「社長になりたい!」と言っている人は、なぜ社長になりたいのかを考える必要があります。結果「みんなからチヤホヤされたい」「モテたい」という願望が隠れているかもしれません。それが本音なのです。どんなに幼稚であっても、本音を出す必要があります。もしそれが幼稚な本音であれば大いに反省するべき。かくいう私も「天職を創りたい」と豪語していますが、その中には「みんなから称賛されたい」なんて願望が潜んでいるかもしません。もしそうであれば大いに反省したいところです。
また、ゴールを考えるにあたって必ず「幸せ」とは何か?ということを考えることになると思います。ここで、著者から幸せのヒントとして、「自分中心」ではない「他人も一緒に幸せにしてこそ、本当の幸せではないか?」という問題提起をしています。確かに誰かに奉仕をする喜びというのは得難いものがあります。

ドリームキラーを意識する

もし、ゴールを見つけて例えば「会社を辞める」といった選択肢も出てくると思います。その時に踏み切れない人は「ドリームキラー」の存在しを意識したほうが良いです。「ドリームキラー」というのは、「やってもできっこないよ。」「会社辞めたら食っていけなくなるよ」なんて言ってくる人のことです。言葉というのはすさまじい力をもっていて、例えば友人が「仕事辞めると食えないからなぁなんていってると」ああ、そうなのかぁと洗脳されていってしまいます。なのであまり易々と「仕事を辞めて夢を追いかける」なんて周りに相談しないほうがいいということです。「そんなの成功するはずないよ」なんて言葉をかけられたら、成功する確率が減っちゃいますので。
ただ、誤解してはいけないのは、最大のドリームキラーは自分自身だということ。自分で自分に「やっぱ俺はできないのかも」なんて間違っても思ってはいけません!

仕事を辞めると「食えなくなる」のではなく、「一時的に収入が減る」

先ほど、ドリームキラーの話で「仕事を辞めると食えなくなる」というフレーズが出てきましたが、この「食えなくなる」といいうのは大変悪い表現です。「食えなくなる」ではなく「一時的に収入が減る」と表現するのが正しいと著者は主張しています。「食えなくなる」っていうのはホームレスになって餓死するイメージですが、別にお金足りなくなったら、アルバイトするなり、生活保護申請するなりできますよね?こんな言葉使ってるから余計、恐怖心を煽られるんですよね。これからはみんな「食えなくなる」って言葉を使うのはやめましょう!

本当になれるのか?未来が過去をつくる。

それでもやっぱり、未来に向かって動けない。という人はいると思います。それもそのはず。自分が何かを決定する際に過去の経験を元に判断している人が多いからです。そんな人に発想転換の魔法の言葉、それは「未来が過去をつくる」です。時間は未来から現在そして過去へ流れていると見ることができます。それを川の流れで例えると、上流から青いボールが流れてきます。仮に青いボールを取らなかったとします。そのあと、赤いボールが流れてきて、それを取りました。そうしてみたとき、「青いボールを取らなかった」ということと、「赤いボールをとった」ということは関係ないですよね?過去の延長線上に未来があるわけではなく、未来が過去をつくっているといえるわけです。
なので、別に「上司に叱られた」という過去と、未来で「良い仕事をすること」ということは関係ないのです!なので私は上司に怒られても、この言葉を思い出し、仕事に取り組むようにしています(もちろん悪かったところは直しますよ)。

感想~ゴールを設定するのは難易度が高すぎる~

ゴールを設定すれば全てが解決する!ということはこの本を読んで身に染みてわかりました。ただし、肝心なゴールを設定するのには時間がかかりそうです。この本にはヒントは書いてありますが、そこからは先は自分で答えを出す必要があります。(当然と言えば当然(>_<))私はまだゴールをしっかり設定できていないので、この本の効果はまだ半分程度ですが、そもそも「今の会社に居続けること」は私のゴールではない!ということだけは断言できるので、最近は、怒られたり、プレッシャーかけられたりしても、あまり気にしなくなってきています。結構、いいことが書いてありすぎて紹介しきれなかった部分もあるので是非、読んで見てください!

書籍「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!
著者:苫米地英人
出版:コグニティブリサーチラボ

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