1.天職創り

[書評]10年後の仕事図鑑~好きなことをし続ける勇気をもらえる一冊!~

書籍:10年後の仕事図鑑
著者:落合陽一・堀江貴文
出版:SBクリエイティブ株式会社

落合さん、堀江さんが言いたいことは1つ!

落合陽一さん、堀江貴文さん共著の、「10年後の仕事図鑑」について書評レビューです。書籍の形式は少し変わった形式で、話すテーマごとに二人の意見が交互に入れ替わって、進んでいく形式です。

ただ、交互に話は進むものの、どちらが言ったことなのか、わからなくなるくらい二人の方向性は一致しています。

この本を読んで私が受け取ったメッセージは1つ。それは・・・

10年後の仕事なんてわかるはずねぇじゃね~か、そんなこと考えてる暇があったら好きなことに没頭しろ!それが仕事になるから!

って言いたいのではないかと思います。タイトルだけ鵜呑みにして買った人は詐欺かと思うかもしれません。でも、

「10年後、俺の仕事なくなるのかなぁ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル」

って本気で思って、この本を手に取るような人は、まずいないでしょう(笑)

なので、この本で紹介している無くなる仕事なんてのは、信じてはいけません。落合さんは10年後の仕事を予測するというのは「血液型占いのようなもので信憑性に欠ける」と言っています。ですが、やはり時代の最先端を行く方なので、信憑性の高い予想もあるため、一見の価値ありです。

好きなことをするとは?それをするには?

この本では、好きなことをやれ!とは言っていますが、決して「楽なこと」ではないと思います。あくまで、没頭し続けられるものを探せ!ということです。逆に言うと、通常、会社勤めしている人の大半は、好きでもない仕事を「没頭しろ!」と言われていることが多いはずです。
では、好きなことを見つけて没頭するにはどうすればいいか?というと、それは人それぞの好みや特技が違うので、自分で考えるしかない
と思います。こう言ってしまうとミもフタもない話です。しかし、ヒントとなる考え方は書いてありました。例えば、好きなことがあったとしても、自分より上達している人がたくさんいると、埋もれてしまうと思いませんか?でも、それは全然問題がないというのです。そういった場合は、

自分の持ってる特技を掛け算をしていく

と良いそうです。どういうことかというと、例えば私の場合、ブログを書いています。これだけだと、無数の人がいるので、勝ち目はないですが、私はそれに加えて、Androidの開発×特撮が好き×天職について興味がある×とドンドン自分の気になっていること、特技を掛け合わせていくと、競争相手が大分絞られてくるわけです。
また、ブログについても、文才がないから・・・なんて考える必要もないのです。

稚拙でもいいから読み手に熱さが伝わればい

と、この本では主張しています。確かにあくまで評価するのは読み手なので、文章が多少おかしくても、内容の濃い情報が提供できて、読み手が良しと判断してくれればそれでいいわけです。ブログを書くということは確かに大勢の人が読むものではありますが、別に論文を書いて学会で発表するわけではないし、出版社の編集者に見せるわけではないのです。私はこの言葉には勇気をもらえました。こういったヒントがちりばめられているので、これから好きなことを極めて仕事にしていきたいと本気で考えている人は大変参考になる本だと思います。

今後、さらにコミュニケーション能力が必要になってくる!?

この本では、今までは人とのつながりにBtoB((Bussiness to Bussiness)すなわち、会社同士のやりとりが多かったが、今後はインターネットで、必要なサービスを見分けることができる、または開業しやすくなるのでCtoC(消費者と消費者)が増えるということです。すなわち、個人同士でやりとりが多くなるわけです。すでに現在でも「メルカリ」をはじめとする、個人同士の商品の売買が行われています。そうなってくると、例えば満足のいかない製品・サービスがあった場合は、個人同士で争いが起こることになります。そうすると、おそらく今まで以上に、対人交渉のコミュニケーション能力がものをいうと思います。クレームが入ったら、しっかりと落ち着いて、対処ができるか?あるいは「訴えるぞ!」なんて言われたときに法律の知識があるか?など弁護士とは言わないまでも論理武装できることが重要になってくるかもしれないと思いました。

好きなことをやれ!っていっても、誰も周りにそんなやつはいない!それは環境が悪い!?

この本で好きなことに没頭しろ!と何度も言ってはいますが、そうはいっても周りに好きなことで仕事している人は少ない。いや、いない!そして友人や家族にそのことを打ち明けても、( ´_ゝ`)フーンみたいな顔をされてるような気がします。なんか子供っぽいとか、大人になりきれてないとか思ってる人が周りにいるような気がする。私は恥を恐れず。こういいます。

それは周りの環境が悪い!

よく、学校の先生、家族、会社の上司が「環境のせいにするな!」と言いますが、それも一理はあると思いますが、やはり環境というものは重要です。っていうか土台になるものです。土台がしっかりしていなければ、何も上手くいきません。

この話で言うと、なぜ今まで自分が好きなことに没頭できなかったかというと、やはり周りが「好きなことをやるなんて子供っぽい」「好きなことをやるのはあくまで仕事外の休日にやるべきだ」「仕事は苦しんでするからお金になるのだ!」なんて考え方の人が多かったからなのです。あまり劇的に周りと縁を切れとはいいませんが、やはり周りを取り巻く環境がどうなのか?というのも一つ考えてみるべきだと思いました。

一番自分が感じたこと

色々感想を書きましたが、結果、私が一番私がこの本を読んで感じたことは

「好きなことが価値になるか?お金になるか?」ということ考えるのではなく、

「好きなことを価値に変えるには?お金に変えるには」について真剣に考えることが大事。

だと思いました。

「俺、〇〇が好きなんだけどなぁ。でもお金にならないから、お金になる××を始めよう。」

な~んてやってると私はそれが不幸の始まりだと思います。

そうではなく、

「〇〇が好きだから、色々続けてみよう、ブログ書いたら少し収入になるかな?〇〇でみんなの役に立てることがないかな?」
なんて考えながら行動していけば、自分の仕事が好きになる可能性は十分に高まると思うのです。

まぁ色々感想言いましたが、考え方が変わるきっかけになると思うので、是非読んで見ると面白いと思います。

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