サブカル

映画「王様のためのホログラム」の感想(ネタバレあり)

評価:★★★☆☆
レンタルして、観ました。トム・ハンクス主演。
月並みに(?)、昔、「フォレストガンプ ~一期一会~」を観て感動してから、トム・ハンクス主演の映画はちょくちょく観ていましたので、今回もそのノリで観ました。

期待していたよりも、山とか谷とか起伏がない映画だと思いました。まぁヒューマンドラマなので期待するほうも期待するほうですが(汗)
刺激の映像が多い、昨今ですがこの映画は心を落ち着けて映画を鑑賞することができました。
内容としては上司に呼び出されたアラン(トム・ハンクス)が突然海外出張を命じられて、サウジアラビアでIT技術を売り込んでいくという話です。
ただ、アランは出張前に仕事や家庭のことで気が滅入っていて、気力が減退気味の状態でその仕事に臨むことになります。
そこで、色々な出会いがあり、少しずつ元気を取り戻していくという内容です。

私が感じたのは「アランが少しずつ元気を取り戻してく様」というのがよりリアルに描かれていると感じました。よくある映画のパターンとしては、「ある1つの出来事がきっかけで主人公が元気になる!」という演出があると思いますが、この映画はそんなことはなく、少しずつ、少しずつ、アランが元気になっているように見えました。現実社会もこの点において通ずるものがあると思います。現実社会でも「この出来事で状況が激変した!元気になった!」ということは少ないと思います。そうなってもすぐ、またもとの状態に戻ってしまう。
そうではなく、色々な人たちと会話したり、他の人の考えを受け入れたり、気遣いをしたりしながら物事がうまく進んで徐々に元気になっていくのが現実的だと思います。そういったリアルな描写が素敵でした。
今度、また観返す機会があったら、「元気になっていく様」をじっくりと観察したいと思います(笑)

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