1-3.内省

[書評]「ない仕事」の作り方~”自分探し”ではなく”自分失くし?”~

当ブログの目的として、「天職」や「自分探し」などのジャンルの本は、大変興味があるので、たまに読んでいますが、なかなかピンとくる本がない。そういった本を読んでいても、今ある職業の中からどうやって選ぶかの視点でしか書かれていない。

そう考えているとき、この本に出逢いました。


イラストレーター、漫画家、ミュージシャンなど多方面でご活躍されている、みうらじゅんさんの著書です。たまにテレビとかで拝見してマニアックなことやってるなぁ~という印象でした。
この書籍もその期待を裏切らず、自分が好きなマニアックなことを極めていき、今までないジャンルを広めていき、それを仕事にするまでのプロセスを紹介しています。
「ゆるキャラ」という言葉を聞いたことがあるかと思いますが、これもみうらじゅんさんが流行らせているわけです。
この方のすごいところは、全くなかったジャンルを作り出す才能は、大人になって身についたわけではなく、すでに小学生時代から育まれていたということです。

小学生時代の頃、怪獣ブームが流行っていましたが、クラスには既に怪獣ハカセがたくさんいて、彼らには勝てないと悟ったため、みうらじゅんさんは

仏像

に魅力を感じ、仏像のスクラップを集め始めます。
みうらじゅんさんの祖父が仏像が好きなので、一緒にお寺をめぐって、パンフレットなどから仏像を切り出して図鑑にしたというのです。

「仏像っていい!」って思える感性が素晴らしいのと、周囲の顔色一切、疑わずスクラップまで作るという実行力。私は

自分に足りないのは、この感覚だ!この感覚さえあれば、自分がしたいことに素直になれ、突き詰められるはず!

そう思い、当書籍を読みました。
読んでみると、みうらじゅんさんのように「仕事を作る」ということは難しいと思いました。なぜならみうらじゅんさんのように、編集者に企画を持ち込めるような度胸は多くの人にはないからです。ですが、最初の仕事を作るキッカケ作りには最適な本だと思いました。
また、当書籍にはブログについては何も書かれていませんが、昨今の「ブログAdsense収入で稼ぐ」ときの、テーマの選定のヒントにもなるとも思いました。

人はたくさんのものが集まると「すごい」と錯覚してしまう習性

「人はたくさんのものが集まると「すごい」と錯覚してしまう習性がある」 ので、1回「いいなぁ」と思ったらすぐに集めてみることをしろ。

と言う話がありました。 例えば、仏像が良い!と思った瞬間に、徹底的に仏像の情報を集めまくって公開するわけです。

この話を読んで、思い当たる節がありました。それはインターネットのブログです。

たまに良い記事を書いているブログを見かけるのですが、そのブログの記事数を見ると、極端に少なく、更新頻度も少ないことが良くあります。

これがもし、記事がたくさんあって、更新頻度も多かったら

「また時間があるときにゆっくり見よう!」

となり、お気に入りに登録したのに・・・。と言う経験が何回もあります。

書いた記事すべてが、読者にとって良い記事になるということは、不可能に近いと思います。なので、あまり悩まずにまずは、そのジャンルで記事を書きまくっていればそれだけで「すごい!」と思ってしまうので、まずは集め続けることが大事だと思いました。

また、著者も本著でこう書いています。

仏像展で一回仏像を見ただけで「仏像が好き」と感じたとしても、その気持ちはきっとすぐに冷めてしまうでしょう。そこから、コツコツと自分だけの「好き」を極めていかないといけない。

私は今まで「少し好きだな」と思ったことがあっても実践しないでいましたが、この話を読んで、「少し好きだな」と思ったことをすぐやらないと膨大な機会ロスをしているんだなという考え方に変わりました。

自分失くし~「主語」をなくす~

「私が」という主語を失くせ

という話がありました。これは何かというと、例えば、企画を通す際に

「私が〇〇したいから~」

と言う発想だと周りから不要だと判断されるとのことです。
確かにそういう発想だと信頼のおける人なら協力するけど、そうでもなければ、

「勝手にしろや。俺は協力しないがな!」

と思われても仕方がないと思います。

なので、主語を「私が」から「企画を通したい対象物」に変えると、余計な自我がとれてそうなるための良い方法が思いつき、結果周りも振り向いてくれるそうです。

例えばですが、仏像を世間に広めたいときは
「”私が”好きなお寺を巡って、仏像を流行らせたい!」

だと、あまり人が集まらないと思います。なので、

「”仏像が”世間に浸透するような、わかりやすいお寺に行ってみよう!例えばイケメンな仏像とかあるのかな?」

という、発想で考えると良いとのことです。
これを著書では 「自分探し」と言う言葉に対して、「自分を失くし」と呼んでいます。

これは何も企画に限った話ではなく、人生全般にいえる金言ではないでしょうか?何をするにしても「私が」という主語を「プロジェクトが」「会社が」「家族が」なんてすればよい発想が生まれるかもしれません。

総評

今でこそ「好きな仕事で稼げ」とよく言われるようになってきましたが、みうらじゅんさんはそれを昔から実践してきた人。今も昔も、自分で仕事を創り出してきた人たちというのは、とても楽しそうです。「好きなことを仕事で稼ぐ」とまではいかなくても、この本に書いてあるような感覚で行動していくと、これからの人生、面白い事が起こるかもしれないと思いました。

ちなみに・・・

ちなみにこの本に書いてあることを、私が別に運営しているブログでは実践中です。テーマは「特撮ヒーローを現実に役立てる」というテーマに厳選して、特撮ヒーロー作品から現実に役立ちそうな教訓を集めています。
まだ自我が強いので、主語が「私が」になっているところが多いですが、できるだけ「特撮が」「読者が」という視点も入れながら書くようにはしています。
良かったら覗いてみてください。↓

特撮ヒーロー専門ブログ:特撮を現実に役立てる