書籍「革命のファンファーレ 現代のお金と広告」
著者:西野亮廣 出版:幻冬舎
■こんな人にお勧め!
・今の仕事がマンネリ、起業したい!
・元気になりたい!
・クラウドファンディングに興味がある人!
■概要
著者がプロデュースして大ヒットした、絵本「えんとつ町のプペル」の成功事例をもとにそこから得られるお金の稼ぎ方を解説しています。
■得られたこと
・クラウドファンディングの良さ
今までクラウドファンディングは株みたいなもので、詐欺っぽいなと思っていましたが、考えが変わりました。
クラウドファンディングには「購入型」、「投資型」、「寄付型」という種類があって、私がイメージしていたのは「投資型」の話で、この本では特に「購入型」を活用しています。購入型というのは商品を作る前に、商品の良さを公開してそれに賛同してくれる方が一定以上集まったらその資金を使って商品を販売するという方式です。「お決まりのものをたくさん作ってから売りさばく」というやり方ではなく、「買いたい人が集まったら商品を作って、その分だけ売る」といった大変効率的な方法です。しかも、ファンディングで賛同したした人には特典がついてくるという買う側にも大変メリットがあります。(今回でいうと賛同してある一定額のお金を払った人には西野さんの直筆サイン本がもらえるなど)
もし好きな芸能人、アーティストがいて購入型のクラウドファンディングをしているのならば、チェックすることをお勧めします。
・人気タレントと認知タレントの違い
ある一定の信用度をもっているタレントは「人気タレント」、ただ、顔と名前が一致するだけのタレントが「認知タレント」という話です。例えば人気タレントが誰かを批判したり、不倫をしたりしてもファンは離れないが、「認知タレント」が同じようなことをすると一気に叩かれてテレビに出れなくなるといったことが起こるといっています。
・これからは信用度がものをいう
上と話が被りますが、信用度が高ければ高いほどクラウドファンディングなどをしたときに賛同者が集まりやすい。ただ少し「信用」って言葉が適切なのかはどうかは疑問が残ります。信用といっても色々あると思います。ビジネスでいう「信用」は「約束は守ってくれそう」とかいう信用ですが、ここでいう「信用」とは「また面白い企画をしてくれそうだ!」という信用だと思います。信用度を高めたい!といった場合、どういった種類の信用か?ということまでつきつめないといけないと考えています。それに西野さんは知名度があるので、一般人と比べ有利なところもあるので、マネするにしても工夫が必要だと思います。
・感情は環境に支配される
よくSNSで言いたいことをいっている西野さんですが、それは「勇気」があるのではなく「批判しやすい環境」を自分で作っているとのことです。これはどこでも通用する考え方だと思いました。サラリーマンでも副業などしておいて、「いつクビになってもいいんだぞ!」くらいの状況にしておけば、臆せず言いたいことを言えるのではないかと思います。
■気になったこと
ある先輩芸人さんから、西野さんへ「芸人なんだからひな壇に出なよ。みんなやってるんだから」みたいなことを言われたらしいです。これが本当ならもうお笑い界は終わりです(笑)そのときの話の仕方にもよりますが、言葉だけで受け取ると「生きるためにしかたなくひな壇にたっている」という感じがします。「やらされ感」満載です。せめて「ひな壇に出ると、ファンも喜ぶし、自分も名前が売れるし、いいことあるからやろうぜ!」くらい言えないのか?と思いました。
特に「みんなやってるんだから・・・」ってのが、恐ろしい。思考停止も良いところです。若干イラっとしました。
■感想
目からウロコな考え方がたくさんありました。世の中の原理や原則を理解されている方なのかなと思いました。また、批判を論破しているところは読んでいて気持ちいいです。批判する人って結構、好き勝手に何も考えず、表層上の相手の弱点見つけて、余計なお世話なこというなぁとつくづく感じました。批判またはアドバイスを受けてもいったん冷静に考えることが重要だと感じました。
それと、最後のあとがきに心打たれました。行動することに億劫な人はこの一言で動けるようになるかもしれません。(その話はここでは言わないようにします。)
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