書籍「いい緊張は能力を2倍にする」
著者:樺沢紫苑
出版:文響社
この本を買ったきっかけ |
私はちょっとした打ち合わせでも、頭が真っ白になり、答えられなくなるときがあり、これはこの本で言うところの「過緊張」の状態だと思ったからです。また、最近「集中力」というものに大変興味があり、緊張状態というのは「集中」と関連していると思うので、その点においても購入の決め手となりました。それに著者の樺沢紫苑先生の本はわかりやすくで実践しやすい方法が書いてあるので、好きだというのもあります(^ ^)
過緊張を抑えるありとあらゆる方法が説明されているので、紹介しきれませんが、私がこれだ!と思ったものを厳選して紹介します。
緊張し過ぎ「過緊張」を抑える! |
緊張には「丁度よい緊張」と「丁度良くない緊張」があって、「丁度よい緊張」はパフォーマンスがあがりますが、「丁度よくない緊張」というのはパフォーマンスが下がります。「丁度よくない緊張」っているのは何かというと、緊張しすぎ。即ち「過緊張」という状態です。その過緊張を抑えるために、過緊張のメカニズムを紹介し、またそれに対処する様々な方法を紹介しています。
イメージトレーニングをすると過緊張を抑えることができる! |
緊張に弱い人は上手くいった経験が少ないことがほとんどで「0勝10敗」、「1勝9敗」といった状態では、「負ける」という不安が募り「過緊張」になりやすくなるといっています。その状態で本番に臨んでも実際の実力が発揮されず非常にもったいない状態となります。なので、できるだけ、リアルに脳内で勝利したイメージをして脳内で「5勝5敗」の状態に書き換えると良いそうです。また、もちろんのこと、マイナスのイメージトレーニング即ち「負けることを想像する」のは厳禁です。
まさに私の実体験にもある話で、仕事で特定の人に説明するときに「過緊張」状態になるのですが、その人と話すと何かしらダメ出しされるので、「あの人と話すと絶対何か突っ込まれる」と不安を抱きながら話してしまいます。もともと話す内容もダメなのかもしれませんが、それに輪をかけるように「過緊張」状態になり、更にダメダメな話し方をしてしまいます。勝利のイメージは少し敷居が高いですが、まずはマイナスのイメージトレーニングはしないようにすることから初めていきたいと思いました。
詳しいイメージトレーニングのやり方は本に書いてあります(^ ^)
「ワクワクする」と言うだけで過緊張がとれる! |
過緊張のときに「ワクワクする」と言うだけで過緊張が収まるとのことです。スピリチュアルな話ではなく、実験でもそういった効果が出ているとのことです。「ワクワクする」という言葉自体になにか、不思議な力があるのではなく、要は「ポジティブな言葉を使うこと」だと私は解釈しました。
なので、ここは自分なりに好きなポジティブワードを使えばいいと思います。
ルーティーンを作る際は複雑にする |
ラグビーの五郎丸歩選手で一躍有名となった「ルーティーン」ですが、もちろんこれも過緊張を抑える役目を果たします。しかし、ルーティーンは簡単すぎるとダメなのを知っていましたか?(私は知りませんでした。。)ある程度、複雑な動作にすることで、次はこの動き、その次はこの動き・・・とせわしく動くことで雑念をとり払っているらしいのです。五郎丸選手のルーティーンも実は結構複雑で、あの特殊な手の形をする以外にも数歩歩いたり、肩を揺らしたり、ゴールをチラチラみたりとせわしなく動いています。自分だけのルーティーンを作る際は簡単にならないようにご注意を!
感謝する |
緊張してるなと思ったら「感謝」してみようという話です。例えば人前で話すとしたら「大勢の人たちが私の話を聞いてくれる!」と思ってみるとか、プレゼンの準備段階で色んな人が協力してくれていたならその人たちのことを思い出して感謝します。すると「過緊張」状態がとれるとのことです。本には書いていませんが、とりあえず気をそらせれば良いような気もします。何も感謝するものがなければもういっそのこと、「この世界に生まれてよかったー🎵」と思って臨むのもいいかもとも思いました。
やっぱり睡眠が重要 |
樺沢紫苑先生の本には必ず「睡眠」についての重要性が書いてありますが、この本も例外ではありません。緊張のメカニズムとしてセロトニンだとかドーパミンだとかいろいろな脳内物質が出てきますがそもそも睡眠をとらなければ、それらは正しく機能しないわけです。悩む前にまず睡眠を!
最後に |
緊張についてまとめて書かれた本というのは少ないと思いますし、意外と対策を講じていないことが多いと思います。実践しやすいノウハウがつまっていますので、ぜひこの機会に読んで見てはいかがでしょうか?