この本を読んだキッカケ
ブログやSNSで投稿している「樺沢紫苑」先生という精神科医の先生が、良い本だと紹介していたのがキッカケで読みました。
元々私は何をやっても中途半端です。どれだけ中途半端かというと
・小学校から高校まで野球をやっていたが、全く上達せず。高校では万年補欠どころかベンチ入りすらできなかった。
・会社で働いていても、どんどん後輩に追い抜かれていく
・スマホのオンラインゲーム(モンストとかグラブル)を始めても、中級者以前のレベルで辞めてしまう。
です!(‘ω’)
とまぁ最後のやつなんて「自分の好きなゲーム」ですよ。それすら上達しないなんて、まぁ重症です。
この本を読んで、上達するキッカケを少しでも得られたらなと思い読んでみました。
この本は話がクド過ぎて長いので、要約の意味でも書いています。なので、読む前に要約が知りたい人は参考にしていただくと幸いです。
超一流になるのは才能か?努力か?
この本のタイトルの答えを先に言っておきます。
ズバリ努力です。
例えば、「絶対音感」というものありますが、あれは幼少の頃に適切な訓練を積めばできるそうです。昔はそういった訓練方法が確立されてなかったので、「天才」と呼ばれていたようですが、普通の人でも身につけられるというのが通説だそうです。またIQがある人は天才なのではないか?ということについて、最初の単純な技能や知識を覚える段階では、周りより早いスピードで覚えられるそうですが、その先の「心的イメージ」という、上達に必要不可欠なイメージをつけるのにはIQは関係ないそうです。(心的イメージについては後述します。)
じゃあどういう努力をすれば超一流になれるか?
これも単純明快です。前述した
心的イメージをつけること
です。
心的イメージって何?
じゃあ心的イメージってなんなのよ?
まずは原文から抜粋しますと
脳が今考えているモノ、概念、一連の情報など具体的あるいは抽象的な対象に対応する心的構造
だそうです。
さっぱりわかりませんよね?
簡単な例で「犬」をあげます。
「犬」という言葉だけだと、これは単なる情報です。心的イメージではありません。では、「犬」を想像してみてください。
4本足で立っていて・・・
毛が生えていて(生えていないのもいるけどね)
ワンワン吠えて・・・
走ると追いかけてきて・・・
(幼少の頃のトラウマを思い出してしまった・・・)
「犬」という言葉で芋ずる式に一連の情報が出てきましたね?これが心的イメージです。
さらに詳細に突っ込んだ例だと、チェスの名人があげられます。
駒の配置と正しい次の一手を覚えておくのはただの情報であり、心的イメージではありませんが、チェスの名人はその盤面を一瞬観たたけで、相手がこの後、どういう手を使ってきたら、どういう形勢になるのか?ということまで瞬時に頭に浮かび上がってくるそうです。これが心的イメージです。
これはスポーツでも当てはまります。
私の例でいうと野球が上手くできなかったのは「ボールを投げる」という「単純動作」は体が記憶しているのですが、それだけでは野球は上達したといません。ボールが投げれても、狙ったところにボールがいかずに、球速が遅ければ上達したことになりませんよね?
「ボールを速く正確に投げる」には、体の全体の動きが精密に動いている必要があり、その「心的イメージ」を体にしみこませる必要があったのですが、私はそれができなかった。なので上達しなかったと説明がつきます。
じゃあどうやって心的イメージを鍛えるか?
それは分かったけど、どうやって心的イメージを鍛えるか?私なりに要約すると
ずっと同じことをし続けないで改善を重ねる
ことです。例えば野球のボールを投げることを例にとると、野球をしてキャッチボールをしているうちに
・野球のボールを投げて相手にボールが届いた
という状態になりました。そこから何も改善せず、ただ漫然とボールを投げ続けるだけだと、
もちろんですが、あまり上達しません。
確かに投げ続けることによって筋力がつき、相手の胸前にボールが届く程度のコントロールは身につくかもしれませんが、それ以上は上達しません。
・・・当たりまえのことかもしれませんが。。。
実は意識的に改善を行っている人って少ないと思います。なぜかというとほとんど人はそこまでできれば満足だからです。多少、ボールが速くなくても、プロにはなれませんが、野球は楽しめます。
フィードバックを得る
また、改善をするためにも、今現状どうなっているのか?というフィードバックを受ける必要があります。その一番の手が、
良い教師から教えてもらうこと
だそうです。
でも、
良い教師に教えてもらえれば苦労はしませんよね?
良い教師を見つけるのが大変だし、その良い教師が教えてくれるとも限りません。
また金銭的、時間的な条件も合うかどうかわかりません。
これは必須条件ではありません。そもそも、まだ発達していない分野などには、教師などいないですし。
教師がいなくとも自分でフィードバックを得られる仕組みを作れれば大丈夫だそうです。
限界練習の例
私がこの本を読み、限界練習について実施している方を思い出しました。
それは、ダイエーホークスで活躍したプロ野球選手、工藤公康さんです。
工藤さんは小学生のころ、コントロールをつけたいがためにある練習方法を編み出しました。それは壁に的を作り、最初は至近距離で的をあてに行きます。それが10発中10発当たったら、距離を伸ばしていくということを繰り返していきました。そうしていくうちにトップ(コントロールは腕を上げる時の位置)を作り上げることが大事だと分かったようです。そのあと、トップを作るにはどうすれば良いか?ということを考え、練習を改善していきました。
このようにただ、投げるだけでなく、改善を重ねることが心的イメージを作り上げることだと感じました。
総評
簡単にいうと、上達の秘訣は
現状に満足せず、改善を重ねる
というシンプルな結論だと思いました。これは今まで言われているような当たり前のことかもしれません。
しかし、この本のすごいところは、”心的イメージ”という概念を作り、天才と呼ばれている人たちは、努力によって心的イメージを作った人たちのことだ”ということを説明したところにあると思いました。
読んだだけだと、意味がないので、私も何か1つ限界練習をしてみようかと思いました。
(また、実践したら記事に起こします。)