書評

実践しやすさ抜群のビジネス書『インプット大全』

『インプット大全』書評

『インプット大全』の感想を紹介します。
また、当書籍で紹介があったノウハウを実践した事例もありますので、よければお付き合いくださると幸いです。

書籍:学び効率が最大化するインプット大全 著者:樺沢紫苑
出版:サンクチュアリ出版

 

どんな本?どんな人にオススメ?

簡潔に言うと”インプット”に関することが様々な視点から書いてある本です。

紹介しているノウハウの数はなんと80種類!

インターネット・スマートフォンの普及により個人が得られる情報が爆発的に増えました。

手に入れたい情報がすぐ手に入るようになり、便利にはなりましたが、大量すぎて飽和状態になってしまい、右から左に抜けていくことも多いと思います。

この書籍は

  • ブログ、SNSで情報収集をしているが、成長した感じがしない。
  • 良いネタを仕入れたけど、上手く誰かに共有することができない。
  • 勉強したことが仕事ややりたいことに活かせていない。

そんな方にオススメの1冊です。

著者の樺沢先生について

『インプット大全』という本を書くのだから当然、著者はインプットの達人ではないと説得力が無いですよね。

なので、少しだけ著者の紹介をします。

『インプット大全』の著者は「樺沢紫苑先生」という精神科医の先生です。

常に最新の情報を収集しながら、メルマガ、Facebool、Youtubeで毎日発信しつつ、作家活動も行うという毎日大量のインプット・アウトプットを行っている先生です。

特に目を見張るのがYoutubeでの悩み相談。視聴者からの悩みを数分でわかり易く丁寧に解説するので、著者のインプット、アウトプットの実力が垣間見れます。

※動画は「樺沢紫苑 youtube」で検索すると見つかります。本の読む前に著者の実力を知りたいと思う人は観ることをお勧めします。

率直な感想

まず、読んでみた率直な感想としては以下の2つ。

  1. 読みやすい
  2. 実践しやすい

1つのノウハウにつき2~4ページで、まとまっていて無駄な話がなく、頭にスッと入ってきます。2~4ページで1つの話が終わるので、スキマ時間を利用して少しずつ読めます。読み手を意識した構成になっています。

また、1つ1つのノウハウも実践しやすいものばかり。重い腰を上げずに、すぐに実行できるノウハウが多数掲載されています。

良いと思ったノウハウ

ここで、数あるノウハウのうち、私が良いと思ったものをいくつか紹介します。

これから紹介するノウハウの中には既に実践して効果が出たノウハウもあります。

アウトプット前提のインプットをする

例えば旅行に行くとします。

・旅行から帰ってきた後に、友人から「旅行どうだった?」って聞かれる。
・旅行に行く前に友人から「土産話、聞かせてね」と言われる。

この場合だと、後者の方が旅行中にインプットする情報の質や量が増えます。なぜなら、「旅行から帰ったら友人に面白い話を聞かせてあげよう」というアウトプットが前提になり、インプットするためのアンテナが立つからです。

つまり、インプットする前に「何にどういうアウトプットをするか?」を明確にしておくだけで、インプットする力が上がるということです。

お手軽そうに見えますが、意識するだけだと忘れてしまいまいがち。

  1. ブログで毎日学んだことを書く
  2. 今日良かったことを3つ書く
  3. ツイッターでつぶやく

という習慣を始めれば、半自動的に習慣化できると思います。私は1番を実践中です。

ちなみにこの「アウトプット前提のインプット」のことを”アウトプット”と”前提”のローマ字のイニシャル「A」「Z」をとって書籍では「AZで行こう!」と言っています。アウトプット前提を忘れそうになったら「そうだAZで行こう!」と思い出すと語呂がいいので、忘れにくいかもしれません。

人と会う・コミュニティに参加する

人と会う・コミュニティに参加するとインプットの効率が高まります。メリットは書籍にたくさん書いてありますが、「同じ目的の人と高め合うことができる」というのが一番しっくりきました。

コミュニティに参加すると、高め合える人、メンターとなる人を見つけられ、

「次回、○○さんと会ってたくさん情報交換するぞ!」

なんて思うと、自発的に頭が回るのだと思います。

私も以前、武道を習っていましたが、

尊敬する先生からの指導、高め会える人との交流、子どもたちへの指導

などの、様々な人との出会いから大量の良質なインプット/アウトプットの機会があり、大変成長したことを思い出しました。

今はプログラミングと、ブログ収益に興味があるので、そのようなコミュニティに思い切って参加してみようと思いました。

休憩時間にスマートフォンを見ない

休憩時間にスマートフォンを見ている人が多いと思いますが、脳科学的にみると、ただ疲れているだけだそうです。

想像以上にスマートフォンの過剰利用は良くないと実感しました。

休憩をするときは、目をつむるなどして、インプット/アウトプットしていない休憩時間中は何も見ないほうが良いです。

私は勉強中、集中力が低下するとスマートフォンのSNSをチェックがちでしたが、最近はマインドフルネスをしてみたり、アイマスクしてみたり、目をつむって音楽を聞いたりしています。

特に目をつむっての音楽はいつも以上に音楽を楽しめリラックスできてオススメです。

インプットしている時間に注目するのではなく、インプットしていない時間にも目を向ける。

ここまでインプットについて考えを巡らしている人は少ないと思います。貴重なノウハウです。

パラパラ読み

私の中で一番の収穫がこの「パラパラ読み」です。

この書籍に書いてある「パラパラ読み」を実践すると、本の大体の構成が理解できるようになり、本を読むスピード・理解力が上がります。

また、パラパラ読みを実践すると15分で大体どんな本かが判断つくので、自分が得たい情報かどうかを判断することができます。

なので、書籍を選ぶとき、書店で立ち読みで「パラパラ読み」を実践して自分に今必要がないと判断した本は、無駄に本を買わなくなりましたし、家で未読のままになっている本については、何の本を先に読むべきか?という優先順位がはっきりとわかるようになりました。

お金も時間も節約できるノウハウです。

まとめ

ここで紹介したのは80のノウハウのうちの、たった数個。どれも実践しやすいものばかりなので、自分に合ったインプット術が見つかるはずです。

どんなものも実践しなければ意味がないので、実践しやすい当書籍は「良書」と言えると思います。

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